2015.04.14
JAかづの北限の桃生産部会は14日、貯蔵養分の有効活用や作業の省力化を目的に行う摘蕾作業の、講習会を開いた。参加した部会員30名は、作業のポイントを学び摘蕾作業に入る。
大雪に見舞われ、消雪の遅れも懸念された管内だが、一気に雪解けが進み、1週間程早い生育で、平年より早い発芽となった。開花の予想は、4月26日頃からとし、蕾の大きさから適期に入ったとしている。担当者からは「開花の5日前には終わるよう作業して下さい」と呼びかけ、早い園地では20日頃には終えるよう指導した。
摘蕾作業は、樹体内の貯蔵養分の損失を抑える効果として行う。余分な花芽を蕾の段階で落とすことで、必要な分の花芽や新たな枝の生長に十分な養分が送られる。また、早期に結実量が制限されるため、その後の摘果作業の省力化も図れる。
講習会では、新規栽培者も増えたことから、基礎から丁寧に説明。担当者は「摘蕾は、品種によって作業量が変わる。花粉の有無で判断し行ってほしい」とアドバイス。また、葉芽は落とさないよう注意を促し、枝の長さに合わせた摘蕾を指導した。
昨年は、枯死等の被害で大幅な減収がみこまれたが、販売額では1億3千万円と過去最高を記録した。今年は、大雪による雪害被害が各園地でみられているが、対処法などの指導を強化し、昨年以上の販売を目指す。