2017.12.13
JAあきた白神は12月13日、能代市荷八田の営農部営農企画課内に無料職業紹介所を開設した。高齢化や農業者の減少により労働力不足に悩む生産農家に、管内外から農作業を支援できる求職者を紹介することで、主力品目の「白神ねぎ」や「白神きゃべつ」などの面積拡大や生産力の維持拡大を図るのが狙い。この取り組みは、県内15JAでは初めての試みで、生産現場の労働不足解消に向けたモデルケースとして期待されている。
求人者となる生産者は、依頼作物や作業内容、雇用期間、賃金形態などを登録。求職者からも申し込みを受け付け、同JAが希望条件に合うよう仲介・あっせんする。生産者と求職者が賃金などの労働条件を相談した上で、雇用契約を結ぶこととなる。対象となる求人者は、管内の正組合員約4千人。求職者は国内在住者であれば、県内外関係なく対象となる。
この日行われた開所式では、JAや秋田県山本地域振興局、JA秋田中央会、能代市の担当者ら約20人が参加。同JAの佐藤謙悦組合長は「近年、農業生産において労働力不足となり、面積の拡大出来ない農家が多い。その一助となればと思い、無料職業紹介所を開設した。基幹産業として、農業の維持拡大、農業所得を増大させることは、未来へこの地域農業を継承する重要なこと。これを機会に、複合経営の安定的な生産の確保につながってほしい」とあいさつ。その後、テープカットで開所を祝福した。
今後は、新聞の折り込みチラシやJA広報、ホームページなどを活用し、求人・求職を幅広く呼び掛けていく。