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【秋田しんせい】栽培管理システム連携 可変施肥で地力むら解消

2024.05.10

 JA秋田しんせいとJA全農あきたは2024年度、管内の36圃場(ほじょう)合計約30ヘクタールで栽培管理支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」を活用した可変施肥の実証を行います。適正な肥料散布による地力むらの解消を通し、収益の向上と品質の安定につなげたいと行うものです。
「ザルビオフィールドマネージャー」は地力の高低差をグラデーション化し、地力むらを可視化できるシステム。同システムで作成した可変施肥マップをUSBに取り込み、農機にデータを読みこませることで可変施肥を実現します。
 4月下旬には、秋田県にかほ市の農事組合法人小出ファームの30アールの圃場でブロードキャスターを活用した可変施肥を実施しました。該当する圃場に農機が入るとモニターに登録した散布幅に基づく誘導線が表示され、速度に合わせて肥料を調節しながら散布されました。
 同法人では同システムを導入することにより、従前のシステムより10アールあたりの費用削減を期待し実証を実施。佐々木鋼記理事は「初めてザルビオを利用した可変施肥を行ったが、ほぼ誤差なく施肥を行うことができた。今後の生育と収量に期待する」と話しました。