2025.02.16
秋田県北秋田市七日市葛黒(くぞぐろ)集落に伝わる小正月行事「葛黒火まつりかまくら」(市指定無形民俗文化財)が2月16日、同集落の雪田で行われました。昨年は雪不足のため中止となり、2年振りの開催となりました。
JA秋田たかのす青年部も地域住民と共にご神木の切り出し作業に参加。10メートルほどの栗の木の幹や枝に稲わらや豆殻を巻き付けて作成されたご神木は、住民や見物客ら約60人の協力により雪田に立ち上げられました。
午後6時、来賓や地元小中学生など代表者がたいまつでご神木に点火。徐々に勢いを増す炎に会場が照らされ、地域住民や子どもたちは「おーい、かまくらの権五郎」と大声で叫び、五穀豊穣や無病息災、無火災などを祈願しました。
同行事の歴史は古く、約260年前に厄払いを目的に始まったとされています。稲わら不足や人手不足を理由に1999年に一度途絶えていましたが、七日市地区の市民団体「おさるべ元気クラブ」が地元住民に呼びかけ、2014年に復活。現在は同クラブと葛黒火まつりかまくら保存会(佐藤一博会長)が主催し、同JA青年部と北秋田市が後援し祭事を行っています。
