2025.02.11

三岳まちづくり協議会と比内公民館三岳分館は2月11日、大館市比内町の中野地域で、同地区の小正月行事「雪中田植え」を、同市の旧三岳小学校グラウンドで行いました。
農家を含む地域住民ら約30人が参加。「すげがさ」と「みの」をまとった、田植え人の畠山市右エ門さん(74)と補助役の本間孝一さん(75)が、水田に見立てた約1・8メートル四方の雪田に稲わら16束と豆殻8束を植えつけました。定植後は、作物に虫がつかないよう、箒で稲わらと豆殻を払う「虫追い」をおこない、五穀豊穣と無病息災を願いました。
雪中田植えは、同地区の各農家でおこなわれていた伝統行事でしたが、農家の減少とともにおこなわれなくなり、同協議会が中野地域の高齢者生産活動施設の完成をきっかけに復活させ、30年以上続いています。協議会会長の本間昭弘さん(64)は「施設が老朽化で解体され、開催が危ぶまれていたが、皆の協力で無事に開催できた。今後も絶やすことなく続けたい」と話しました。
稲わらと豆殻の倒れ具合で、今年の作柄を占う「作占い」は2月22日に行われます。