2015.03.15
東由利グリーン・ツーリズム研究会は15日、雪中キャベツの収穫体験を行った。
同研究会では、年3回、消費者を対象にした農業体験を企画・実施している。冬に行うのは初めて。
秋に収穫を予定していた根がついたままのキャベツを雪の中で越冬させた雪中キャベツの収穫体験を行い、寒さにさらすことで甘みが強くなる冬野菜の魅力を消費者に伝えようと行った。
収穫体験には、秋田市などから参加した消費者130人が参加。1メートルほど残っている雪からスコップでキャベツを丁寧に手で掘り起こした後、包丁で収穫した。
参加者は「キャベツが腐っていないか不安に思ったが、とてもみずみずしく、夏のキャベツより甘みがある。こんなにおいしいとは思わなかった」などと話しながら、収穫したばかりの雪中キャベツを畑で試食していた。
収穫後は、東由利地区特産のフランス鴨で作ったカモ汁を振る舞い、農畜産物をPRした。
同研究会代表の金子拓雄さんは「農業体験を通じて、農業の厳しさと楽しさ、取りたての野菜の美味しさを消費者に伝えたい。同じ思いを持つ生産者と農業体験を企画することで地域活性化につなげたい」と話した。