2015.05.08
秋田県一のスイカ生産量を誇るJA秋田ふるさと西瓜部会は5月8日、栽培講習会を横手市内2カ所の圃場で開き、部会員ら計50人が参加した。4月中旬の定植後、日照時間が多めに確保されたため活着が良く、生育は順調。今後は生産の要となる生育の調整期間に入ることから、同部会は根の養成を充実させるための温度管理の徹底などを呼びかけている。
県農林部農業振興普及課の担当者を講師に招き、生育状況や今後の管理のポイントを確認。早出し用として栽培している品種「縞無双」「あきた夏丸」などのトンネル移動式栽培におけるトンネルの移動方法や親ヅルの摘心、子ヅルの管理などについて確認した。
4月中旬に定植したトンネル栽培では、4月以降の好天で生育はやや前進している。5月上旬も高温が続いており、子ヅルの雌花の分化は、平年よりやや早い5月20日頃にかけて経過すると見込まれている。
収穫するスイカの食味や大きさ、収量などの優劣は、今後着果させる子ヅルの雌花の生育によって大きく左右することから、県担当者は「生育の調整期間となる今後は、根の養成を充実させることが重要。トンネルの開閉管理をしっかりと行い、高温で根の張りが不十分になるのを防ぐとともに、夜間の低温対策にも注意してほしい」と指導。これを受けJA担当者は「田植えと同時期の作業で大変だが、年々高まる同JA産への市場からの期待に応えるために、着実な栽培管理を心がけよう」と呼びかけた。
同部会は、生産者数360人。今年産は7月中旬から8月下旬にかけて出荷予定で、今年度は出荷量7000㌧、販売額11億円(前年比104%)を目指す。
(提供:JA秋田ふるさと)