2015.09.21
三重県の伊勢神宮や県内神社にコメを献納する「新嘗祭献穀田」の抜穂祭が21日に開かれた。大仙市の新田幸祐さん(62)を田長として、同市板見内の斎田で5人の刈女(かりめ)が稲の収穫を行った。
これは秋田県神社庁が主催し、大嘗祭の「悠紀の国」に同県が選ばれたことを後世に伝えようと、1991年から同庁の県内13支部が持ち回りで行っている。今回は戦後70年の節目として、東京都の靖国神社にも献納される。5月14日に「御田植の儀」を行って苗を植えており、天候にも恵まれ順調に生育した。
会には、神社庁関係者やJA役員ら約100人が出席。祭儀では、かすり姿の刈女と呼ばれる女性が、古式ゆかしくあきたこまちを収穫した。
収穫したコメは、県内神社や10月15日に伊勢神宮で行われる初穂曳などで献納する。新田さんは「これを機会に、気持ちを新たに今後のコメづくりに向かいたい」と話した。