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【こまち】合格祈願の「落ちないりんご」を贈呈・高校受験合格祈願

2020.01.10

 JAこまち果樹部会駒形支部は1月10日、湯沢市で高校受験合格祈願祭を開いた。湯沢市立稲川中学校に通う駒形地区在住の中学3年生12人に同地区の特産「落ちないりんご」や、管内の生産者が育てた啓翁桜、お守りなどを贈り、受験生を激励した。
 
 
祈願祭では神事が行われ、受験生と保護者は緊張した面持ちで玉串奉奠を行い、志望校への合格を祈願した。その後、同部会の遠藤幸作副部会長やJAこまちの藤原隆副組合長から鳥居の絵柄と「祈合格」の文字が浮かぶリンゴや、お守りなどが受験生に手渡された。最後に秋田県産リンゴ「ふじ」をまるごと搾ったりんごジュースで乾杯し、高校合格への決意を新たにした。

 落ちないりんごを生産した同部会の金子貴広さんは「絵が浮かびあがるようシールを貼ったリンゴを200個ほど生産したが、一つも落果や傷がなかった本物の縁起物。リンゴを食べて体調を万全に、入試に臨んでほしい」と話した。生徒代表で玉串奉奠を行った片桐彩乃さんは「地域の応援がうれしい。無事受験の壁を乗り越えられるよう、一日一日を大切に頑張りたい」と意気込んだ。

 同祈願祭は、1991年に東北地方に壊滅的な被害をもたらした台風19号でも、当地のリンゴは奇跡的に落果被害を免れ、「落ちないりんご」として縁起を担いで行っている。日夜勉学に励む地域の高校受験生を激励しようと、当時の駒形農協が1993年から開き、今年で28回目。当日は「ふじ」「王林」の計800個のリンゴが用意された。
 また、14日には、合格祈願祭に来られなかった同地区在住の生徒2人に加え、駒形地区外に住む稲川中学校と稲川支援学校中学部の3年生にも祈願したリンゴが贈呈され、地域を挙げて受験生を応援した。

 

落ちないりんごを受け取り合格祈願をする生徒