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【秋田しんせい】「あれが欲しい」に対応、移動販売車「新鮮おつかい便」出発

2020.10.05

 ジェイエイ秋田しんせいサービスは10月5日から移動販売車「新鮮おつかい便」の運行を始めた。公民館やJAの支店などを巡り、食品や日用品を販売する。Aコープの商品が気軽に買えるだけでなく、「あれが欲しい」の声に対応し、地域住民の「おつかい」になるよう注力する。
 
 移動販売車が運行ルートの集落に到着すると、住民が集まり買い物を楽しんだ。利用者は「品数が多く、実際に見て買えるのはありがたい。会話しながら買い物できるのも楽しい」と話した。

 
 現在、地域の買い物拠点として営業しているAコープ前郷店は2021年2月、ひがしゆり店は21年3月をもって営業終了となる。
地域住民からの「買い物に行くための交通手段がない」「ゆっくり商品が見たい」という声に、引き続き買い物の場を提供したいとの思いから移動販売車の運行を決定。買い物の不便を解消し、選ぶ楽しみと住民同士のにぎわいづくりを目指す。
 
 移動販売車は、生鮮食品やインスタント食品、冷蔵・冷凍食品などに加え、トイレットペーパーなどの日用品も載せて、月・水曜日は東由利地区、火・木曜日は由利地区を運行する。購入したい商品が載っていなかった場合には、必要商品の聞き取りを行い、翌週の運行日に商品を取りそろえる注文販売も行う。

 同日に、由利本荘市で「新鮮おつかい便」の出発式も行った。関係者らがテープカットをした。同社の新田豊治代表取締役は「地域のライフラインとして出発する。お客さまのニーズに合った商品をお届けしていきたい」と語った。

「新鮮おつかい便」のスタートに意気込む関係者ら