2021.01.19
JA秋田中央会の斉藤一志会長は1月18日、県南を中心に被害が出ている豪雪・暴風雪被害に対する緊急要請書を県の佐竹敬久知事へ手渡した。被災した農家の現状を踏まえた農業振興や生産意欲の喚起につながる支援を求めた。
秋田県では昨年12月中旬から県南地域を中心とした記録的大雪に見舞われ、最深積雪は横手市で193㌢、湯沢市で170㌢といずれも平年の4倍以上となった。14日時点で、県全体ではパイプハウス・畜舎など1564棟の被害を確認。県の調査では農林水産被害額は約7億円に上っており、今後も拡大していくとみられる。
こうしたことを受け、JA秋田中央会は①農業用施設等の復旧損壊資材の撤去への助成②果樹の枝折れに対する補修資材や病害予防の薬剤への支援③次期作支援に向けた種苗購入への助成④営農再開に向けた資金措置⑤農道での除雪や融雪に掛かる費用の助成⑥被災農家の既往制度資金の条件緩和措置などを要請した。
佐竹知事は「県も全力をあげて被災以前と遜色のない程度まで復旧させたい。JAグループとしても資材などの準備をしてほしい」と力強く語った。報道陣の取材に対して斉藤会長は「知事から力強い言葉をいただいた。営農意欲を失わないような対策をしていく必要がある」と語った。