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【あきた白神】春を告げる伝統野菜・白神山うど収穫始まる

2021.01.26

 JAあきた白神山うど部会で、ビニールハウスに伏せ込んだ「白神山うど」が伏せ込み床から次々と顔を出し始めた。一足早い春の香りを漂わせながら、収穫作業が盛んに行われている。

 同部会は今季34人の部会員が約29㌶の圃場に白神山うどを栽培。125.3㌧の出荷、8457万1000円の販売を計画している。収穫作業は2月下旬から3月上旬にピークを迎え、4月上旬まで続く。

 JAでは2007年に商標登録された「白神山うど」の名称で、北海道や関東首都圏の市場を中心に出荷する。シャキシャキとした小気味よい食感とほろ苦さがあり、春の味覚として各市場からも高評価を得ており、秋田県内でもトップクラスの生産規模を誇る。

 同部会長の桜田和浩さんは、伏せ込み床から白神山うどに傷を付けないよう手作業で1株1株掘り起し、専用のうど切り包丁で丁寧に収穫した後、規格毎に箱詰め作業を行い出荷する。桜田部会長は「高品質なものを期待する市場や消費者のためにも、ビニールハウス内の温度管理の徹底を部会員に呼びかけている。JA販売課とも密に連絡を取り合いながら部会全体で出荷が途切れないようにして販売単価の維持向上に努めたい」と話す。

 斉藤伸哉営農指導員は「今季は新型コロナで厳しい状況だった。これまで以上に指導巡回を徹底して、伝統野菜、商標登録を取得している品目としてプライドを持った製品作りを生産者に呼びかけたい」と話す。

 

1株1株丁寧に収穫する桜田部会長