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【秋田おばこ】食料の「もったいない」を支援に・フードドライブを実施

2021.03.01

 JA秋田おばこ千畑地区女性部は2020年度から、地域貢献活動の一環で、家庭で余った食料を寄付する「フードドライブ」に取り組んでいる。21年度は、1月下旬から部員へ食料品の提供を呼びかけ、2月25日に美郷町社会福祉協議会へ贈った。食料品は、同協議会を通じて(一社)フードバンクあきたに送られ、生活困窮者や児童・福祉施設などに届けられる。

 フードドライブに取り組んだきっかけは、JA秋田中央会が主催する研修会に同部の高階佳津子部長が参加し、フードバンクあきたの講演を聞いたことだ。「もったいないからありがとうへつながる食料支援」という理念に共感。県内でも支援の輪が広がっていることを知り、自分たちでも取り組みたいと部員らへ声をかけ、活動が始まった。

 21年度は、20年度の実績を総会等で報告し、さらなる参加を呼びかける予定だったが、新型コロナウイルス対策で中止となった。そのため、通知文書を部員200人に送り、活動内容の周知と協力を呼びかけた。

 コロナ禍で生活に苦しむ人や施設が増えている状況や、食品ロス削減などを目標にしたSDGsが広まっていることもあり、昨年よりも賛同する部員が増加。約1か月の間に、米や食用油、乾物、レトルト食品、菓子など多数の提供があった。高階部長と杉澤明子副部長が部員を代表して、同協議会の担当者へ食料品を届けた。同部では今後もフードドライブを続ける考えだ。高階部長は、「自分たちの気持ちや行動が少しでも地域の皆さんの役に立てばうれしい」と話した。

 

箱いっぱいに入った食料品を社会福祉協議会に届けた高階部長㊧と杉沢副部長㊥