2022.03.17
秋田県は3月17日、今秋本格デビューを迎える秋田米新品種「サキホコレ」の生産者総決起大会を秋田市で開いた。佐竹敬久知事は「トップブランド米の地位確立に向け、オール秋田で取り組む決意を新たにすることは意義深い。先頭に立って売り込んでいく」とあいさつした。
会では、16団体に「サキホコレ」生産団体登録証を交付。同日、大会前に開催されたサキホコレ生産者協議会設立総会で選任された柴田康孝会長が代表して登録証を受け取り、おいしいサキホコレ生産の決意を新たにした。
(株)食糧問題研究所の鶴田裕編集部長が基調講演を行い、「米の持つポテンシャルを最大限引出し、その結果を価格にストレートに反映させるのがブランド化戦略。ブランド化には絶対に高品質な米を提供するという生産者の高い意識が最重要」と強調。「ブランド化に成功する品種は共通してスタート時に印象を残している。今秋デビューの「サキホコレ」が全国の注目を集めていることを自覚し、トップレベルの「サキホコレ」が提供されるよう期待している」と述べた。
JA秋田中央会の斉藤一志会長は「『サキホコレ』を、つくる人も、食べる人も、売る人も、みんなが元気になるような米となってほしい。日本一の評価を得るために、がんばろう」と呼びかけた。また、同協議会の役員が大会宣言を行い、最高においしい「サキホコレ」を全国の消費者に届けることなどを誓った。
同大会は、「サキホコレ」について認識の共有を図り、トップブランド確立に向け気運を高めるために開催。県関係者やJA関係団体、生産者組織など、約110人が参加した。