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【秋田おばこ】多収品種栽培の労力軽減へ、ドローンによる種子散播実演会

2022.05.06
ドローンによる種子散播を見学する参加者

JA全農あきたとJA秋田おばこ、丸山製作所は5月6日、農業用ドローンを用いた水稲の種子散播(さんぱ)実演会を大仙市で開いた。近年需要が高まっている業務用多収性品種を対象に、目標収量を得られる好適な散播条件や直播(ちょくは)栽培への普及性を確認することが目的。県内の生産者や両団体・JAグループ担当者などが参加した。
試験した品種は、いもち病や倒伏への耐性が強く、業務用米の需要増に対応できる品種として有望視されている「ゆみあずさ」。JA秋田おばこ管内では、農業法人などを中心に直播栽培が行われているが、播種機械の操作で吐出量や播種にムラが起きるなどの課題があった。ドローン利用することで均一に播種でき、種子処理剤を併用した省力化等も期待されることから、普及に向けた実証試験を行った。
実演会では、50㌃の実証圃場(ほじょう)を設け、10㌃当たり5㌔のべんがらモリブデンコーティング種子を播種した。参加者は、ドローンが飛行する様子を見学し、散播にかかる時間や圃場の種子の散播が均一になっているかなどを確認した。
今後、JA全農あきたでは、生育状況や収量、作業性などを調査する他、生産者に向けた実演会を行う。次回は7月にドローンを利用した追肥実演会を開く予定。