2023.01.10
【秋田しんせい】由利本荘市にあるあきた総合家畜市場で、黒毛和種子牛の初せりが開かれた。317頭が上場され、309頭の取引が成立。平均価格は先月と比べ約4万7207円安い、60万6267円となった。
市場関係者によると新型コロナウイルスによる牛肉需要の減少や、飼料・資材価格高騰が影響しているという。
あきた総合家畜市場(株)の小松忠彦社長は「生産基盤の盤石化と若手後継者の育成・拡大に取り組み、安定した価格となることを祈っている」とあいさつ。生産基盤拡大を重点事項と捉え、優良雌牛の導入と保留の推進、受精卵活用による上場頭数の確保、肉質向上に努めるため、関係機関と連携を図っていくとした。
初せり前には式典が行われ、生産者や購買者、由利本荘市・にかほ市の両市長、県会議員、JA関係者などが参加。今年の市場活況を祈願して3本締めを行った。