【こまち】ＪＡこまち果樹部会駒形支部は1月12日、湯沢市で湯沢市立稲川中学校３年生の「高校受験合格祈願祭」を開き、生徒を代表して駒形地区に住む11人が参加した。

同支部の遠藤幸作部会長（73）は「台風の突風に耐えたりんごのように、難関を乗り越えて自分の目標に向かって一歩ずつ歩んでほしい」とあいさつ。神事を行った後、遠藤部会長やＪＡ関係者らが鳥居の絵柄と「祈合格」の文字が浮かぶ駒形地区の特産「落ちないりんご」や合格祈願のお守りなどを受験生一人ひとりに手渡した。祈願祭の最後には、秋田県産りんご「ふじ」をまるごと搾ったりんごジュースで乾杯し、高校受験合格への誓いを新たにした。

「落ちないりんご」は後日、駒形地区外の３年生と稲川支援学校に通う３年生にも贈られる。　

祈願祭は、１９９１年に東北地方で壊滅的な被害をもたらした台風１９号の強風からも奇跡的に落下被害を免れたことにあやかり「落ちないりんご」として縁起を担いだもの。当時の駒形農協が受験生を激励しようと93年から祈願祭を行い、今年で31回目となる。