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会長就任あいさつ

2023.07.01

 

秋田県農業協同組合中央会
代表理事会長 小松 忠彦

この度、全県JAのご賛同を頂き、就任できましたことに、深く感謝の意を述べるとともに、その重責をしっかりと背負い、

誠心誠意努めて参りたいと存じます。

 まずは、斉藤一志前会長の「和」を大事にする姿勢を尊重し、その意思を引き継ぐとともに、農業協同組合の基本理念である相互扶助の精神を貫き、時代の変化に呼応することを厭わないとする不易流行をもって、取り組んでまいります。
 また、農業の未来を考え、夢のある農業・地域の姿を掲げ、組合員と一緒にその実現を目指すには、農業・地域・JAの持続可能性を創造し、成長戦略を抱き前例踏襲にこだわらず取り組むことと考えます。秋田県の農業産出額は、東北最下位であり、ここから脱出するためにも、米だけに頼ることのない農業の現場づくりが不可欠であります。えだ豆・しいたけに続く日本一や東北一となる農産品を多く生み出していくという夢を掲げ、複合作物栽培の農業経営により、農業者の所得増大と農業生産の拡大に繋げていくことが大事です。そのためには、農業者同士や集落や地域の連携体制により労働力を確保する必要があります。それにより、農業への理解者を多く創り出し、需給バランスによる価格ではなく、使用することでの価値を産み出す価格設定「使用価値」への理解が生まれると考えます。
 私達農業者の農地は先祖からの預かりものであり、次世代へ継承する使命があります。この使命を果たすためにも、今後の農地の活用や、後継者の創造について、集落や地域単位での話し合いが不可欠です。利己的にならず、持続可能性向上を根幹にした相互扶助の精神で農地を守り、繋いでいくために話し合うべきであり、これらができるのは、JA以外にはありません。
 現在、ウクライナ危機や頻発する自然災害等を受け、自給力の重要性が見直されています。「国消国産」による海外依存度の

高い農産物の生産拡大、SDGs やみどりの食糧システム戦略にある資源循環型農業とオーガニックへの取り組みなど、

新たなベクトルを共有しなければ、農業だけでなく、生きるという命をつなぐことさえ、容易ではなくなります。
 農業の現場を元気にし、地域・JAを元気にするために、連携意識を抱き、ともに考え、ともに行動し、

ともに喜び合うために取り組むことをモットーとして掲げ、相互扶助の精神の下にオール秋田となり、JAグループの力を

結集して取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解とご協力をいただきますようお願いを申し上げ、就任の挨拶といたします。