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【秋田なまはげ】若取り「秋田わかまるねぎ」本格市場デビュー

2024.06.21

 JA秋田なまはげと青果卸の丸果秋田県青果は、秋田県などと連携して「秋田わかまるねぎ」の出荷や販売促進に取り組んでいます。夏ネギを通常よりも早く収穫し、秋田県産の夏ネギの出荷が本格化するまでの端境期に出荷する「秋田わかまるねぎ」は、若取りすることで食感がやわらかく、葉先まで丸ごと食べられる地場産のネギとして消費者に提供されます。

 秋田県内で栽培される夏ネギの多くは、春に定植して7月中旬から収穫作業が本格化します。それまでに出荷されるネギは越冬作型で生育が進み、食感が比較的硬いことから、秋田県産のやわらかいネギを消費者に届けようと始まりました。「秋田わかまるねぎ」は6月中旬から約1カ月間の出荷をねらい、土寄せや病害虫防除の時期を調整して栽培管理されます。規格は専用袋1袋当たり250グラムで、通常の夏ネギでは裁断する葉先も含まれます。端境期に出荷することで、生産者の所得向上や地域の雇用創出も図られます。
 

特徴を買参人にPRする佐藤組合長(左から2人目)ら(6月21日、秋田市で)

 2023年に秋田市内の量販店で試験販売を行い、今年6月21日に本格的に市場デビューしました。同日には、JA秋田なまはげの佐藤広美組合長らが秋田市公設地方卸売市場でトップセールスを行い、買参人に食味のよさなどをPRし、「『秋田わかまるねぎ』は甘くてやわらかく、消費者に間違いなく喜んでもらえると思う」と呼びかけたました。
 秋田県潟上市天王地区で「秋田わかまるねぎ」を栽培する農事組合法人ファーム北野の菊地福一郎代表理事は「消費者に定着し、生産拡大につながるよう、適切な栽培管理に努めたい」と話しました。
 「秋田わかまるねぎ」の出荷は7月中旬まで続く見込みで、秋田市近郊の量販店で購入できます。